みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。
2021年もあっという間に1月が終わろうとしています。
昨年は海外取材もままならない年でしたが、私なりに悔いのない時間を過ごすことができました。
腕を折って3ヶ月間入院した母に付き添うことができたこと。築50年の実家にある私の部屋にサッシと防寒材を入れ、極寒に少しは耐えられるような作りにしたこと。『女、美しく』『さがす』『たくさんのふしぎ・トナカイに生かされて』の3冊を出版することができたこと。どれも私にとって大切で忘れられない出来事でした。
そんな年も終わって迎えた2021年、今年はマスードが逝って20年という節目の年にあたります。9月9日にはパンシールでの式典に参加しようと思っています。
それにしても新型コロナ。当初は打ち勝つと宣言した政治指導者もいましたが、感染者は1億人を超え、多くの方が亡くなっている事実をみれば、結果は一目瞭然です。今回の出来事は私に「私たちは地球の間借り人だ」ということを実感させました。地球の主人公だと錯覚した人間が、我が物顔に好き勝手に振る舞ったことで「さまざまなものとの共存」という一線を踏み越えてしまった結果だと思います。キルギスで撮った、この写真を見ていただきたいのですが、「人間がいかに小さな存在で、まわりのものに生かされているか」を象徴しているように感じます。
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コロナ禍で人との出会いや交流は制限されましたが、この間、私のまわりにあるさまざまなものや命にシャッターを切りました。これらの存在がこれからの私を支えてくれると思います。
2021年1月29日 釧路に戻る前日に 長倉洋海
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日野の夕景
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釧路港を白樺越しに見る
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イスタンブールのような風景
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幣舞橋の四季の像
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マンハッタンのように見える時も
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ゴッホのひまわり?ではないよね
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釧路芸術館での展示作品。サハリンアイヌの衣装。金山フサ作。
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くすり橋。釧路は「密」が少ない。ちょっと寂しいくらいに。