みなさま、お元気でお過ごしでしょうか。二月にハイチから戻ってから、コロナ禍が日を追って拡大し、予定していた講演やいくつものイベントが中止となりました。5月に予定していた山の学校公式訪問も来年に延期せざるを得なくなりました。東京にいるより、実家で母と一緒に過ごそうと多くの時間を釧路で過ごしました。いつもは一週間もいればすぐに東京に戻っていたのですが、じっくり過ごす時間があると、いつもとは違った故郷が見えてきました。毎日のように釧路川べりに出かけて川岸に座っていると空の広がり、吹き抜ける風をとても新鮮に感じることができました。しばらくは釧路と東京、半々ずつの生活となりそうです。現在、2021年のカレンダー製作に取り掛かっています。今年は「山の学校」の卓上カレンダーも作ります。そちらは“笑顔”いっぱいの元気の出るものを目指します。
 今は厳しい状況が続いていますが、私は決してくじけません。未来に光を見つけるために。


飛行機から見えた釧路。やっと春がやってきました。
たくさんのタンポポが咲き始めた。マンホールに丹頂鶴が飛んでいた。ここにも鶴、さすが丹頂の里・釧路。マンホールの上にも飛んでいます。 釧路川のカモメ。こちらは本物です。
ソーシャルディスタンスは十分すぎるほどです。遠くに見えるのは仏舎利塔。
ススキが風に揺れていた。
釧路の夕日は「世界三大夕陽の一つ」と地元では言われています。釧路以外では聞いたことがないけれど。

 実家の庭に、白樺の苗木を三本、植えました。みなさんが商店塾に来られる時にはもっと太く、もっと伸びているはずです。天に届くほど高くなってほしいなあ。下から見上げて、白樺が空と重なっている風景が大好きです。ロトくじが当たったら、もっともっとまわりに白樺を植えたいです、できれば「はるにれ」も。それを塾生と一緒に見るのが「私の夢」です。

2020年5月22日  長倉洋海


新著『さがす』を手に。印刷もデザインも素晴らしく、喜びのあまり、私は豹になって駆け出したくなりました。