アフガン情勢に関するメッセージ
2022年12月31日


「今日のメッセージ 2022/12/31」

  2022年が今日で終わり、間も無く新しい年がやってきます。2023年がどんな年になるのか見当はつきませんが、アフガニスタンでは人々が自分たちの未来を自力で切り開こうとする動きが顕著になっています。
ひとりひとりが強い思いを持って前に進むことで、それが一条の光となり、さらに大きな光の束となって、アフガニスタンを明るく照ら出す。そんな年になって欲しいと願っています。
 数日前に見つけた1枚の写真が忘れられません。AFP(フランス通信社)が配信した写真で、カブール大学の前で学校再開を訴えるプラカードを掲げて立っている女子学生の姿です。

(AFBBPニュースを表示)

彼女は「人生で初めて誇りを抱き、強さを感じた」とAFPBBニュースの記者に語ったと言います。他にも一軒、一軒、民家の戸口に「抗議の紙」を貼っていく女性の姿も心に残りました。ほかの人を頼るのではなく、外国からの支援を待つのでもなく、たった一人でも行動しようとする姿に心を強く打たれます。

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 タリバンが武力で押さえることができない、一人一人の覚悟と決意。それがいつか大きな波となって、体制を動かしていく。2023年はそんな一年になると思います。
 2023年もアフガニスタンの人々の想いや動きを発信します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
新しい年が、皆さんにとって素敵な一年となりますように。   


     2022年12月31日 長倉洋海





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