アフガン情勢に関するメッセージ
2021年12月31日


「今日のメッセージ 2021/12/31」

 12月29日にメッセージを出したばかりですが、この映像を見たら、どうしても年内に皆さんに見てもらいたいと思いました。何度見ても、その必死の思い溢れる訴えに涙が出てきます。
「外国に頼るのではなく、自分たちの血で新しい未来を切り開こう」というメッセージです。パンシール州の人々だけではなく、世界中の人々に向けての力強いメッセージにもなっています。(↓クリックで表示)


ツイートの投稿者は「ペルシャのジャンヌダルクはタリバンの汚れを清めるために渓谷に飛んできたドラコンのように叫んでいます。新しいレジスタンスが用意され、新たな殉教者のイメージができつつあります」と記しています。
動画内にも英訳が入っていますが、以下に簡単な和訳をつけましたので併せてご覧ください。

『パンシールではパキスタン人たちが狩りを楽しむように人を殺し、カブールではパンシール出身の若者たちが手を縛られたまま殺されています。
私たちは夜も眠られず、心が粉々に砕け散っています。
アメリカ、フランス、英国に頼るのではなく、自分たちで団結して戦いましょう。団結すれば充分です。アノワ、バザラック、ルハなどとそれぞれの地域にこだわらず、同じパンシール人として団結しましょう。
私はアフマッド・シャー・マスードに心を衝き動かされ、励まされ、ここに立っています。将来の世代は、今から生まれてくる英雄たちに心を動かされ、新たな未来を創っていくでしょう。』

カブールで、解散させるために銃が撃たれる中、女性たちが「怖れないで、怖れないで」と声をかけ合いながらデモ行進を続けていく姿を映した映像にも心打たれました。(ツイートを表示

「タリバンは私たちを怖れている」と自分を励ましながら抗議を続ける姿もあります。
ツイートを表示

 今日もNRF(国民抵抗戦線)は、人々の思いを背負いながら困難な戦いを続けています。

イランの人がインスタグラムに投稿した写真に、アフガニスタンが平和だった頃を思い出しました。
『おばあちゃんの家でみんなが夜を過ごすことにした古き良き時代。ベッドは地面に作られました。誰も本当に眠りませんでした。やわらかなささやきと笑い声が一晩中部屋を満たしていました。』(↓クリックでツイートを表示)


 世界の人々が、この写真のように心豊かに過ごすことができますように。
良き2022年を迎えられるように。
アフガニスタンが平和と平安を取り戻せますように、と願ってやみません。
そして、私のメッセージを見続けて下さった皆様に、心より感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
ありがとうございます。
良い新年をお迎えください。

    2021年12月31日 長倉洋海


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