「今日のメッセージ 2021/11/9」
今日こそはアフガニスタンで残虐な事件や暴力事件がないように、と願いながらインターネットやツイッターで関連記事を探しているが、いつもその希望は叶えられない。
★ 日常的な暴力の横行。銃で叩かれる男性に女性や子供の悲鳴が。(ツイートより)
★ アフガニスタンは崩壊の瀬戸際、と先月時点でスウェーデンとパキスタンの閣僚は話した。(REUTERSより)
★国連、支援物資の空輸を急ぐ。厳冬を越すための物資を空輸。(NHKニュース)
★タリバンの報復を怖れ、ISに加わる元政府軍兵士も出ている。(Yahoo - 時事通信)
そんな中で、安井浩美さんが出演したNHKワールド・ジャパンの「ダイレクトトーク」を見て心が温まった。安井さんが出会った少年は、戦争で足と視力を失っていた。言葉も少なく表情が暗かった少年が、学校に行くようになって明るい表情を取り戻すようになったという。その話が、安井さんの言葉と写真で紹介されて心に深く残った。
★安井さんが出演した、NHKワールド・ジャパン ダイレクト・トーク
「My Dear Afghanistan」
過酷な戦乱の中でも、人は何かを持つことで生きて行くことができる。学校の先生や同級生たちとの出会いも、そのひとつではないだろうか。私たちが支援するパンシール渓谷ポーランデ地区の「山の学校」にも、子どもたちが通学に1時間以上かけてやって来る。雪が降っても、落石で道が塞がれても、子どもたちは山道を駆けるようにやって来る。同級生と一緒の教室で学び、ともに夢を育むことができるからだ。
生活環境は決して恵まれていなくても、子どもたちはこんなに素晴らしい笑顔を見せてくれる。それがアフガニスタンの希望ではないだろうか。
そんな日が戻るまで、私はアフガニスタンの写真を撮り続けたい。
11月9日 長倉洋海
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