レンズの向こうに女たちがいた
どうして女性に惹かれるのだろう。どうして、たくさんの写真を撮ったのだろう。その答えが見えてくるようにとこの本を編んだ。
――中略――
みんな愛すべき女たちだった。そんな女性に出会うと、私の緊張はほどけ、表情が自然と和んでくる。男たちは女たちに癒やされ、元気をもらい、そして、たくさんの愛を注いできたのだろう。私は彼女たちの姿を写真に収めることで、自分なりの「愛」情を表現してきたように思う。これからどんな女性がカメラの前に現れるだろう。(序文から)
A5判(縦214mm 横152mm 厚さ11mm)128ページ上製
版元から一言
「アフガニスタン山の学校を支援する会」の設立者でもある写真家・長倉洋海が撮った子どもの愛くるしさはよく知られている。そのなかに女性の姿もあった。どれも働いている女性たちだで、中には子どもを背負いながら働く母だったり、添い寝する優しい母もいる。少女から女への儚い時を撮ったものもあった。女たちがいて、子どもの愛らしさがあるということがよくわかるのだった。厳しい自然のなかで、紛争地の荒れ地で、貧しさの極みで、いのちを輝かせる女たちがみせた素顔。南北の経済格差、価値観の差異を超えて、タイトルにある「女、美しい」に奥深い意味が込められている。 |