h.nagakura

MESSAGE

2025年に向けてのメッセージ

人はどうして殺戮を繰り返すのだろう。
どうして大地を破壊するのだろう。
森の先住民も動物たちも、必要のない狩りをしない。
人はどうして金や石油のために地を掘り起こし、空と海を汚し、
自然に戻ることのない物資を作り出すのだろう。
どうして人の魂を切り刻むような行為を続けることができるのか。
それらはすべて「人の欲望」から生まれたもの。
あくなき欲望が「戦争と破壊」の時代を招いた。
人は、歌い、踊り、花々や美しい風景を観ながら地上に生きることはできないのだろうか。
遠くない未来に「あくなき欲望」を抑え、地上のさまざまな命をリスペクトし、
楽しく生きる時代が来るのだろうか。

学びを禁じられ、未来への翼をもぎ取られたアフガニスタンの子どもたち。
瓦礫の中で寒さに凍えるパレスチナの子どもたち
独裁者が去り、希望を胸に祖国に帰還するシリアの子どもたち。

彼らが笑顔で過ごせる日が来ることを願いながら、これからも写真を撮り、本を作り、話し続けたいと思う。
長倉商店塾の集中講座で、各地を巡回中の「鉛筆と銃」の会場で、世界各地の人々の姿を通して見えて来た「希望」を皆さまにお語しできる日が来ることを願いつつ、春の訪れを待ちたいと思います。 

 

2024年12月31日 長倉洋海

グリーンランドに降る雪と少女
ギター演奏に聞き入るマダガスカルの子たち
祭りの露店で麺を食べるチベットの親子
Translate »